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第47回教員研修会報告

 公益社団法人 東洋療法学校協会 第47回教員研修会において、2日間のプログラムを終了いたしましたので、下記の通りご報告させていただきます。

開催日     :2024年8月8日(木)、9日(金)
場 所     :大阪ガーデンパレス
開催形式    :対面方式
参加校・参加者数:会員校40校191名、非会員校3校5名
テーマ :「不易流行:デジタル化が教育現場で多用される時代に感性を見つめ直す」

プログラム:
 教育講演:「感情のリテラシーを高め、学生の「やる気」を引き出そう。」 
      法政大学文学部心理学科 教授 渡辺弥生先生
 グループワーク:「学生側のやる気を引き上げるにはどうするか ~事例をもとに考える~」
 特別講演:「東洋の思想や医学から学ぶ 変わりゆくものと変わらない本質」 
      立命館大学 衣笠総合研究機構 教授 大形 徹 先生
 報告:東洋療法学校協会 電子教材検討会

 「不易流行」とは、松尾芭蕉が唱えたとされる言葉で、変えるべきでないことはしっかりと保守し、変えるべきは臨機応変に変えていくという意味を持つ言葉である。
 東洋医療は望・聞・問・切診という五感を使い、人の身体に触れて対処するアナログな医療である。人の皮膚や舌からの情報や呼気や会話の内容からも対応していく感性を要求される医療であり、デジタルではカットされるノイズにも感性を持ちながら対応していくことに親和性を持つ医療であると考える。デジタルを上手く利用して教育効果の向上を推進することは当然のことだが、医療の教育現場では生身の学生や患者に対応している。道具としてのデジタルが教育効果を上げることはできると考えるが、その根本にある学ぶ意欲や、やる気や教育現場での人間関係や感情のある人間への対応というものが医療教育には求められる。
 今回はこの様な背景を踏まえ、感情や感性の面を改めて研修のテーマとし、初日の教育講演として渡辺弥生教授(法政大学・文学部・心理学科)に『感情のリテラシーを高め、学生の「やる気」を引き出そう。』という演題でのご講演をいただき、引き続きご講演の内容も踏まえながら、さらに討論し深めていただける様にグループでのワークショップを企画、二日目には東洋医学にも関心が深く中国哲学とくに道教に関するご研究を専門とされる大形徹教授(立命館大学・衣笠総合研究機構)に『東洋の思想や医学から学ぶ「変わりゆくものと変わらない本質」』という題での特別講演を企画しました。
 2日間のプログラムを無事に終えることが出来ましたのも、ひとえにご参加いただいた先生方のご支援の賜物であり、主管校の教職員一同、深く感謝申し上げます。
 今後も日本全国の先生方が交流を通して、学びあう機会が長く続くことを願いまして、第47回教員研修会のご報告とさせて頂きます。

主管校:関西医療学園専門学校
© Japan College Association of Oriental Medicine.

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