新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
会員校をはじめ、皆さまにおかれましては、ようやくコロナ以前の日常が戻ってきつつある状況と拝察いたします。
当協会では、昨年6月に電子教材検討会を立ち上げました。検討会ではこれまで各校で作成・使用されている電子教材や、今後作成した電子教材などについての意見を交わし、加盟校の皆様にもアンケートでご意見を伺う中から、まずは既存の教科書の電子化を進めることとなりました。
紙版の教科書を廃止するのではなく、持ち歩きに軽便な電子版に、検索や他の教科書とのリンクなどの機能を加えて提供していくということで、2023年度からの提供に向け、準備を進めているところです。
さて、昨年1月1日にWHOのICD-11(国際疾病分類の第11回改訂版)が発効しました。それから1年が経過し、新設された第26章「伝統医療分類モジュールⅠ」の日本語訳が完成に近づいております。
今後は、あはき師養成教育の中でこそ、この疾病分類を用いたコーディングや鍼灸臨床データ(鍼灸ビッグデータ)の集積に参画できるあはき師を育てるための取り組みが必要となってくるのではないでしょうか。これと関連して、関連団体で構成される「鍼灸電子カルテ標準参照仕様の策定に関する会議」にも当協会は参画しております。今後、国内の鍼灸臨床データの蓄積について等、活発な議論が行われていくことと期待しております。
最後に、皆さまのますますのご活躍を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。