あはき師の取り巻く環境が刻々と変化し、質の向上が求められる中、あはき師養成に係る教育課程について十数年ぶりに見直しが行われました。平成30(2018)年度より開始された新カリキュラムにおいては、従来よりもさらなる臨床能力の向上を目的としており、学校養成施設には臨床実習の単位数の増加をはじめとした、より実践的な教育内容を充実させることが求められることとなりました。
本書は、症例ごとに医療面接から診断、検証、鑑別に至るまでのポイントについて、わかりやすく順を追って丁寧に解説がされており、特に施術者と患者との会話形式を用いることで、学生の皆さんにも臨床の現場の臨場感を持つことができるよう工夫がされています。
本協会においては、東洋療法を学ぶ皆さんの臨床実習前教育から卒後教育まで活用が可能な良書として本書を推薦するものであります。
2020年2月
公益社団法人東洋療法学校協会
会 長 坂本 歩